【6月7日 AFP】ノルウェー・トロンデラーグ市の裁判所は6日、約20年間にわたり数十件のレイプをしたとして起訴された婦人科医の男に、拘禁21年の判決を言い渡した。

アルネ・ビエ被告（55）は2004年～2022年、患者の診察中に70件のレイプおよび性的暴行をしたとして有罪判決を受けた。また、職権乱用の罪80件でも有罪判決を受けた。

さらに、無期限の業務停止と、被害者らへの損害賠償も命じられた。

公判では94人の女性が証言し、ビエ被告が医療上の正当な理由がないにもかかわらず、同意を得ずに触診や女性器に指を入れる行為を繰り返したことについて説明した。

これらの行為はすべて、ノルウェー法ではレイプに当たる。

ビエ被告はさらに、性的暴行の場面を撮影していた。

地方紙アドレスアビーセンによれば、エスペン・ハウグ判事は、「被告の行為は、この事件を極めて重大なものにしている。容認できない」と述べた。

判決は、検察の求刑通りだった。ビエ被告の弁護団は、レイプのうち20件のみを認め、より軽い刑罰を求めていた。(c)AFP