【2月1日 AFP】ドイツ南部ミュンヘンの裁判所は1月31日、大腸内視鏡検査中に女性患者を繰り返しレイプしていた医師の男に禁錮6年半の判決を言い渡した。

ウォルフガング・H被告(52)は、特権的な関係を悪用したレイプと性的暴行の罪17件で有罪となった。一方で、レイプの罪2件については無罪となった。

検察は禁錮8年を求刑していた。

ウォルフガング被告は2017~2021年、大腸内視鏡検査中に患者の女性器に指を入れる行為を繰り返していた。これはドイツの法律ではレイプとして処罰の対象になる。

南ドイツ新聞によれば、ミュンヘンの診療所で大腸内視鏡検査が行われていた時、被害女性たちは麻酔をかけられていたが、医療助手らが犯行を目撃していた。

目撃した医療助手の女性4人が告発したのは、犯行からしばらくたってからだった。

だが、裁判所は女性たちの証言が詳細で一貫していると判断。告発が遅れたことについても、職場での報復を恐れたということで納得のいく説明ができると付け加えた。

裁判所は、ウォルフガング被告が告発後も犯行を続けた証拠はないとして、医師としての業務を続けることは禁止しなかった。

南ドイツ新聞は弁護人の話として、ウォルフガング被告は罪状を否認しており、上訴する意向だと伝えた。(c)AFP