【6月2日 AFP】大相撲の元横綱・白鵬の宮城野親方(40)が、角界を離れることになったと、2日に報じられた。宮城野親方は、師匠を務めていた部屋が暴力問題により閉鎖されたことをめぐって、日本相撲協会に退職届を提出したという。

モンゴル出身の宮城野親方は、現役時代に史上最多の優勝45回を誇り、2021年に引退。その後は後進の指導にあたっていたが、弟子の北青鵬による暴力問題が発覚し、宮城野部屋は昨年4月に無期限閉鎖となっていた。

北青鵬は、後輩力士に対する暴行や金銭の窃盗などが報じられ、宮城野親方はその監督責任を問われて降格処分を受けていた。

騒動から1年以上が経過しても部屋の再開の見通しは立たず、将来が不透明な状況が続いていたことが、親方の退職の決断につながったとみられている。

報道によれば、退職届は2日に都内で開かれた臨時理事会で正式に受理されたという。AFPは日本相撲協会に問い合わせたものの、コメントは得られなかった。

本人のSNSの投稿によると、宮城野親方は現在モンゴルに滞在中で、来週中にも記者会見を開く予定とされている。(c)AFP