【6月12日 AFP】ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は12日、代表合宿の招集メンバー発表会見に臨み、7月に控えるテストマッチ2連戦ではウェールズを「走り回らせたい」と述べた。

ウェールズはホームのイングランド戦で14-68の大敗を喫するなど、プロ化後のティア1の代表チームとしては最多となる17連敗を喫し、手負いの状態で来日する。

2024年に再び指揮を執り始めてから安定して結果が出ない中、士気を高める白星を求めているジョーンズHCは、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(英国とアイルランドの選抜チーム)に選出されたトモス・ウィリアムズとジャック・モーガンを欠くウェールズと対戦するのは「良い時期でもあり、悪い時期でもある」と述べた。

ジョーンズHCは「明らかに17連敗のチームは自信を失っていて、その結果ライオンズのメンバーは2人だけだ」とし、「通常こういった遠征では8、9人の選手が出場できないと予想されるので、基本的にはフルメンバーで来るだろう」と語った。

「平均の法則」により、ウェールズの連敗は間もなく終わりを迎えると予想したジョーンズHCは、試合が行われる北九州と神戸の暑さや湿気が、日本代表に有利に働く可能性があるとし、「晴れて暑い日になって、ウェールズを走り回らせることができればと願っている」と話した。

一方で指揮官は、自身がブレイブブロッサムズ(日本代表の愛称)の指揮官に復帰してから期待外れの結果が続いていることについては、自身のミスを認めた。復帰以降の戦績は4勝7敗で、昨年はニュージーランドやフランス、イングランドに40点差以上をつけられて黒星を喫した。

これについてジョーンズHCは「日本に戻ってきて、日本のラグビーがどれほど変わったか、選手たちの考え方がどれほど変わったかを理解していなかった」「昨年は100パーセントうまくコーチングできなかったと思う。そう肝に銘じている」と述べた。(c)AFP