【6月9日 CGTN Japanese】中国の中央銀行である中国人民銀行は5日、銀行システムの流動性を十分に維持するために、6日に固定数量、利率入札、複数価格落札による1兆元(約20兆円)規模の買切り式の逆レポ操作を実施すると発表しました。期間は3カ月(91日間)です。

 信用評価会社「東方金誠」の王青チーフアナリストは「中央銀行は月末に当月の買切り式の逆レポ操作を発表するという慣例を破り、月の初めに大規模な買切り式の逆レポ操作を発表した。これは市場の注目を集めている」と述べました。

 王チーフアナリストはまた、中央銀行が資金状況と債券市場が共に安定している現状下で、月の初めに慣例を破って大規模な買切り式の逆レポ操作を発表した背景には、これから数カ月間にわたり銀行の譲渡性預金(NCD)の満期規模が引き続きピークを迎えることが関係している可能性があると指摘しました。人民銀による大規模な買切り式の逆レポ操作は、銀行システムの流動性を引き続き潤沢な状態に保ち、資金面の変動を抑制し、市場の予想を安定させることに役立ちます。

 公開市場における買切り式の逆レポ操作は、人民銀が昨年10月に導入した金融手段であり、1年以内の流動性の調整能力を強化し、流動性管理の的確性の向上につながります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News