【6月9日 AFP】西アフリカのマリに展開していたロシアの民間軍事会社ワグネルが撤退し、ロシア軍のアフリカ部隊と交代した。外交および安全保障筋が8日、AFPに語った。

サヘル地域のある外交筋は「公式には、ワグネルはもはやマリに存在しない。代わりに(ロシア軍の)アフリカ部隊が活動を強化している」と述べた。

テレグラムのワグネル関連のアカウントは「任務完了。PMCワグネルは帰国する」と発表した。

2020年と21年のクーデターで権力を掌握したマリの軍事政権は、旧宗主国フランスとの関係を断ち、ロシアに政治的および軍事的支援を求めるようになった。

ロシアで最も有名な傭兵集団であるワグネルは、2023年8月に創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が短期間、ロシア政府に反旗を翻した後に不可解な航空機事故で死亡し、その後、解体・再編された。

マリ政府はワグネルの存在を公式に認めたことはなく、あくまでロシア軍の教官の協力しか得ていないと主張している。(c)AFP