同意のない性行為はレイプ ノルウェー、刑法改正に一歩前進
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【6月7日 AFP】ノルウェー議会は6日、レイプ罪の構成要件について、現行法が重視する暴力や脅迫、人の弱みに付け込んだ行為である点ではなく、被害者の同意がないことを主たる条件とする刑法改正案を可決した。
刑法改正案は、隣国スウェーデンの「イエスだけがイエス」法をモデルにしている。
議会の2度目の採決で可決されれば、改正案は現行刑法に適用される。
同意を得られなかった違反者は、6年以下の拘禁刑を科される。
デンマーク、ギリシャ、スペインは、既に同意のない性行為をレイプと見なしている。
ノルウェーの刑法改正案によれば、同意は口頭または身振りで明確に示されなければならない。
アストリ・オースハンセン法相は4月に刑法改正案を公表した際、「現行法では、暴力や脅迫があった場合、または抵抗できない人物の弱みに付け込んだ場合のみレイプと見なされている」「だが、性的な誘いかけを拒否できない、あるいは拒否しない理由は他にも存在し得る」と説明した。
刑法改正案では、性的暴行の被害者が行為の最中に身動きが取れなかった、酩酊(めいてい)状態だった、あるいは恐怖で動けなかったなど、抵抗できなかった状況が考慮される。(c)AFP