【6月4日 AFP】現役復帰を発表したボクシングの元8階級王者、マニー・パッキャオ(フィリピン)が3日、リングを離れていた4年間で「体を休めることができた」と語り、46歳での復帰に対する懸念を一蹴した。

フィリピンの象徴的存在でカリスマ的な人気を誇るパッキャオは先月、WBC世界ウエルター級王者マリオ・バリオス(米国)と7月19日にラスベガスで対戦することを発表し、スポーツ界を驚かせた。

パッキャオは会見で、「ボクシングが恋しくて戻ってきた」と競技の魅力が復帰の原動力になったと明かし、「4年間、体をしっかり休めることができて良かった。そして今、また戻ってきた」と語った。

2021年にヨルデニス・ウガス(キューバ)に敗れ、引退を決意した後は落ち込んだ時期もあったという。しかし、自宅でトレーニングを続けるうちに「まだ情熱がある。スピードもパワーも残っている」と、自身の体力と戦う意欲を再確認した。

一部のボクシング関係者からは、16歳年下のバリオスとの対戦は危険なのではないかとの声もあるが、家族や周囲の人々は復帰を支持しているという。

「心配してくれるのはうれしい」とパッキャオは感謝しつつ、「しかし、本当に自分を心配してくれるのは家族だ。家族は私の動き、トレーニング、コンディションを見ている。その家族が、以前と同じ『パッキャオ・スタイル』を見て、復帰を後押ししてくれている」と話した。

WBCのマウリシオ・スライマン会長も、パッキャオはメディカルチェックを経てネバダ州アスレチック・コミッションから復帰の許可を受けており、「リスクは低い」との見解を示している。(c)AFP