【6月4日 AFP】米国の俳優で映画監督のクリント・イーストウッド氏は2日、オーストリア紙に対し、自身の95歳の誕生日を記念して行ったとして掲載したインタビューの内容は「完全な捏造(ねつぞう)だ」と非難した。

クリア紙は5月30日、イーストウッド氏にインタビューしたとする記事を掲載。

イーストウッド氏が現在の映画業界は独創性に欠けており、「リメークとフランチャイズ時代だ」と批判しているこのインタビューを、さまざまな米国メディアが週末に報じていた。

しかしイーストウッド氏は、デッドライン誌の2日付の記事で、「事実をはっきりしておきたい」と主張。

「私が95歳になったのは確かだ。また、これも確かに言えるが、私はクリアというオーストリアの出版物や他の記者からのインタビューは最近、一切受けていない。このインタビューは完全な捏造だ」と述べた。

ウィーンに拠点を置くクリアの編集部は3日夕方、同紙の今回の記事は、フリーランスのエリザベス・セレダ氏がイーストウッド氏の「計18回」の座談会や合同取材などの会話から引用してインタビューとしてまとめたものだとウェブサイトで説明。

「発言内容自体は捏造されていないが、インタビュー形式で記録されており、捏造の疑いには反証できるとしても、透明性と、われわれの厳格な編集基準を優先し、今後、当該記者には関与しない」と表明した。(c)AFP