ラグビー元U-20豪代表選手が22歳で引退 継続的な脳振とう症状で
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【5月15日 AFP】ラグビー、元U-20オーストラリア代表のFBメイソン・ゴードンが14日、継続的な脳振とうの症状により22歳の若さで引退を表明した。
元ワラビーズ(オーストラリア代表の愛称)のカーターを兄に持つゴードンは、頭部を負傷したことで、所属するスーパーラグビー・パシフィック、クイーンズランド・レッズの今季全試合を欠場している。
ゴードンは公開書簡の中で、プレシーズンのトレーニングで脳振とうを起こして現在も医療面での助言を受けているとし、「ラグビーからの引退という難しい決断を、医学的理由から下した」と記した。
2024年にメルボルン・レベルズでスーパーラグビーのデビューを飾り、同10月にはレッズと契約していたゴードンは「キャリアがこんな形で、しかもこんな時期に終わるとは予想していなかった」と続けた。
23年12月には、W杯で優勝経験を持つ元イングランド代表のスティーブ・トンプソン氏ら元プロ選手300人が、脳の損傷をめぐって法的措置に出ている。元選手らは、統括団体のワールドラグビーをはじめ、イングランドラグビー協会(RFU)とウェールズラグビー協会(WRU)が、選手の健康や安全を守るための合理的な措置を講じるのを失敗したと主張している。頭部への打撃による負傷は、選手たちに運動ニューロン疾患や若年性認知症、てんかん、パーキンソン病などの障害を引き起こしたと言われている。(c)AFP