動画:「世界一貧しい大統領」ムヒカ氏死去 89歳 ウルグアイ
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【5月14日 AFP】ウルグアイの元大統領で元ゲリラ戦士、中南米左派の英雄的存在でもあったホセ・ムヒカ氏が死去した。89歳。政府が13日、発表した。「ペペ・ムヒカ」の愛称で親しまれ、「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれた。
昨年5月に食道がんと診断。今年1月、肝臓に転移したのを受け、治療を中止。妻のルシア・トポランスキー氏は今週、ムヒカ氏は緩和ケアを受けていると話していた。
1960年代、革命運動に参加し、73~85年に12年間にわたり投獄されたこともある。釈放後は政治に身を投じ、2010~15年に大統領を務めた。
在任中、中絶と同性婚を合法化。世界で初めて、娯楽用大麻の使用も合法化した。
カーディガンをまとったムヒカ氏は、在任中の給与の大半を慈善団体に寄付。同じく元ゲリラの妻と、3本足の犬と共に首都モンテビデオ郊外の小さな農場で質素な生活を送り、「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれた。子どもはいない。
農場の敷地内の、犬の隣に埋葬されることを希望していた。(c)AFP/Giovanna FLEITAS