【6月6日 AFP】モロッコで、密造酒(非正規の自家製アルコール飲料)を飲んで8人が死亡、数十人が入院した。保健省が5日、明らかにした。

 現場は首都ラバトの北100キロほどに位置する町シディアラルタジ(Sidi Allal Tazi)。

 地方の保健当局によれば、3~5日に100人以上がメタノール(メチルアルコール)を飲んで中毒になった。うち8人が中毒に伴う「深刻な合併症」で死亡、81人が今も経過観察中だという。

 当局によると、密造酒を製造した容疑で21歳と41歳の容疑者2人を特定した。この2人も入院している。

 モロッコでは、人口の99%を占めるイスラム教徒への酒類の販売は法律で禁止されているが、すりガラスや分厚いカーテンの裏で種類を販売しているバーやレストラン、店舗を容易に見つけることができる。(c)AFP