【6月2日 AFP】競馬の英国ダービー(Epsom Derby、芝約2420メートル)は1日、エプソム(Epsom Downs)競馬場で行われ、シティオブトロイ(City Of Troy)が優勝を飾り、エイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)調教師が大会最多記録を更新する10勝目を挙げた。

 不調に終わった前走2000ギニー(2000 Guineas)を乗り越えたシティオブトロイは、同じオブライエン氏が調教する去年のオーギュストロダン(Auguste Rodin)に続く優勝を果たした。

 4倍で1番人気のオッズがついたシティオブトロイは、2着のアンビエンテフレンドリー(Ambiente Friendly)に2馬身4分の3差をつけた。3着にはこちらもオブライエン氏のロスアンゼルス(Los Angeles)が続いた。

 ユーフォリック(Euphoric)が先頭で最終コーナーを迎えるもロスアンゼルスが直線に入ってトップに立つ中、ライアン・ムーア(Ryan Moore)騎手がここで動くとシティオブトロイが内から間を縫って抜け出し、そのまま最大の脅威だったアンビエンテフレンドリーを抑え込んだ。出走直後にはヴォイッジ(Voyage)からパット・ドッブス(Pat Dobbs)騎手が落馬したため、競争中止となった。

 ダービーを制した10頭の中でシティオブトロイが最高の馬かと問われたオブライエン氏は、英ITVに対し「間違いなくそうだと言える。この馬は一定のスピードで走れて、バランスがあって、スピードがあって、持ちこたえられる。その点について疑問の余地はない。いいかな、この馬はただただ素晴らしいんだ」と述べた。

 またオブライエン氏は、ムーア騎手は「素晴らしい騎乗だった」とたたえると、シティオブトロイの準備に関わった人々の名前を列挙して感謝を述べた。(c)AFP/Benjamin CREMEL